グレートネス・モデル

「効果」から「偉大」へ

フランクリン・コヴィー社は、組織が「偉大さ」を得るために「いかにあるべきか」を追及してきました。
何十万人もの個人、何千ものチーム、組織の調査データを分析し、その分析データやギャップを埋める方法について、チームや個人との何千回にも及ぶディスカッションを実施しました。
ジム・コリンズやラム・チャラン、クレイトン・クリステンセン、フレッド・ライクヘルドなど、この分野のスペシャリストともパートナーシップを築いてきました。

この結果からわかったことは、誰もが偉大でありたいと望みながら、達成できている人はごく一握りである、ということ、そして、 「偉大な組織」へ到達することは可能だということです。

「偉大さ」がもたらす結果は?

偉大な組織となるためには、4つの要素すべてが必要です。これらはいわば生態系のようなものであり、ひとつでも欠けていたら、たとえ他の3つが揃っていても、成功する確率は大きく下がってしまいます。

結果1:
組織の戦略によって想定された以上の財務的成績をあげることができます。チームの潜在能力は、条件を考慮しなければなりません。戦略上の理由を除いた、本当の才能を見抜かなければならないのです。
結果2:
顧客満足だけでなく、顧客ロイヤルティを獲得します。このような顧客ロイヤルティがあってこそ、顧客はその組織とのビジネスに満足し、支援してくれるのです。
結果3:
単なる従業員の満足でなく、真の従業員のエンゲージメントをも獲得します。従業員が組織に心から情熱を注げば、奇跡が起こります。壁がなくなり、相乗効果が広がり、信頼が築かれます。
結果4:
偉大な組織は、ただ存在するだけではありません。社会や市場に独自の貢献をします。「この組織がなくなったら、社会は惜しんでくれるだろうか」と自問してみてください。

4つの要素を手に入れることができれば、あなたの組織に何がもたらされるのでしょうか? それは、これまで誰も経験していない変化です。「単に良いパフォーマンス」から、「偉大なパフォーマンス」へと飛躍的な変化を実現できるのです。

偉大さへのインプットは?

偉大さに到達するために必要な4つのインプットは、組織の人々がそれをどう実行するかです。すべて、一人ひとりが果たすべき役割から得られます。

インプット1:
組織のすべての従業員が、あなたの組織の最重要目標を定義する結果を明確に理解し、取り組まなくてはなりません。
インプット2:
すべての従業員が、組織の最重要目標に最も貢献する自分の行動は何かを理解しなければなりません。
インプット3:
目標の達成を推進し、勝っているのか負けているのかがわかる仕組みを整えなくてはなりません。
インプット4:
従業員は、定期的な「リズム」で目標達成の進捗を報告し、取り組みを確認しなければなりません。

偉大な実行力とは、完璧な道を見つけてそこを歩き続けることではありません。偉大さへのインプットに目を向け、必要であれば道を修正しながら、全員が柔軟性を持って行動し、強い意志で目標の達成を目指せるようにすることです。

実行力が成果を決める

同じような市場環境にあり、同じような人材を持ちながら、「偉大さ」に到達できる組織とできない組織があるのはなぜでしょうか?
それは、実行力の違いです。最善の戦略がたてられ、最善の目標が掲げられても、実行できない―これはどこにでもある普遍的な課題です。
フランクリン・コヴィーの「4Dx」は、チームが卓越した結果を出せるためのプロセスを提供するものです。このプロセスは4つのキーステップで構成されます。

  1. 最重要目標にフォーカスする
  2. 先行指標に基づいて行動する
  3. 行動を促すスコアボードをつける
  4. アカウンタビリティのリズムを生み出す

フランクリンコヴィー社の「4Dx」は、個々人が組織の最重要目標にフォーカスするプロセスを整えることで、一人ひとりの行動のばらつきを解消できるリーダーをサポートします。